太閤道ハイキング(水無瀬~高槻)

2012年7月8日(日)



ポンポン山に登るつもりだったのが、昨日のゴルフ練習で足が痛くなったので、太閤道を歩いて、およそ半分の高さの若山に行くことに変更。。ネットで見つけた、昨年6月の阪急電鉄主催のハイキングのコースマップをもとに歩く。

太閤道ハイキングは、高槻から水無瀬に向かうのが多いようだけど、阪急のマップでは水無瀬発。



昨年水無瀬渓谷のハイキングをした際に立ち寄った若山神社を再訪問する。この神社の階段は結構しんどい。



神社の境内で休憩していた山慣れた風の中高年男性5人グループをやり過ごして、太閤道に向かったんだけど、かなりの急坂が続く。ステッキを持ってこなかったのが悔やまれる。下の方からは、5人グループの声が聞こえる。ヘバっているところを追い抜かれるのは嫌なので、一所懸命に歩くが、ついに息があがって休憩。杖になりそうな枝を探しているうちに、追い抜かれてしまった。

それにしても、秀吉が明智光秀との天王山の戦いに向かう際に通った道とのことで、太閤道という名前が付いているようだが、こんな道を大軍が通るはずはない。本隊は淀川沿いを進軍し、光秀軍の伏兵を警戒した分隊がこの道を進んだに違いない。




5人組に追い抜かれた後は、気楽に自分のペースで歩けると思ったのも束の間、今度は5人組が休憩していた。止むなく追い越すことになるが、その後、まるで迫る追手の気配に怯える落武者のような気分で歩くことになった。

坂を登り切ると、ゴルフコースにぶつかった。このゴルフコースを迂回するかたちで歩くことになる。ハイキングコースの要所には、高槻市が立てた標識があり、迷うことが無いようになっているのは有難い。




雑木林の中をゴルフコースに沿って歩く。ゴルフコースとの境界のフェンスは、何故かグニュグニャに折れ曲がっている。




景色はまったく楽しめない。下界も見えなければ、ゴルフ場も見えない。木に囲まれた中をひたすら歩く。




一昨日と昨日の雨のせいか、まだ泥濘んでいる道が多い。そのせいか、ひどく湿度が高いように思える。あちこちに生えているキノコ類が目につく。




ゴルフ場をかなり過ぎたところで、ようやく見晴らしの良いところに出た。木津川、宇治川、桂川の三川が合流しているところがよく見える。





 平坦な尾根を行く。こういう道は有難いんだけど、藪蚊が多い。顔の廻りをブンブン飛んで、煩わしいこと、この上ない。さらに大嫌いな蛇に遭遇。山中で蛇に出会うと気力が激減してしまう。



標高315.5mの若山の山頂に到着。特段の標識は無く、三等三角点があるだけ。



関西電力の電波反射鏡。変電所間の通信のための設備だそうだ。案外単純な設備に見えるが、山などで電波経路が遮断されているところに電波が届くようにするもののかと思う。




ハイキングコースが鉄塔の下をくぐっている。このあたりには鉄塔が多いが、おそらく日本海側から大阪中心部に向けて送電している系統のひとつなのだろう。



金龍寺跡に到着。このコースには若山神社以降、建物らしいものは一つも無かった。8世紀に創建されたこの寺は、西行や芭蕉も訪れた名刹だったというが、明治時代に荒廃し、30年ほど前にハイカーの火の不始末で全焼してしまったそうだ。残念ながら、現地には、そうした説明板さえ見当たらない。今は小さな石を積み上げた石垣だけが往年を偲ばせる。



立派な竹林だ。おそらくタケノコ泥棒を警戒しているのだろうか、立入禁止の札があちこちに貼られている。詳しくは判らないのだが、北摂や京都の山では、標高100mくらいまで下りてくると竹林が現れるような気がする。


 
高槻に向けて、どんどん下っていく。いつの間にか道の横には気持ちの良い小川が流れている。



やっと町が見えてきた。名神高速から第二名神に分岐する工事が行われている。




名神高速の南にある浄誓寺の周りには巨木が多い。門前には天を衝くような立派なイチョウの樹があった。



JR高槻駅の方が近いのだけど、阪急のハイキングマップなので、マップに従って阪急高槻市駅まで律儀に歩く。京大農場のなかを通る。 田園風の洒落た洋館がアチコチに見られる。



京大農場の入り口。立派な門に、美しい並木があって、良い写真が撮れそうなポイントなんだけど、残念ながら駐車している車が邪魔だ。




 まとめ

歩行距離  11kmくらい
所用時間  227分 (3時間47分)
歩数     16600歩 (しっかり8500歩)