宇治十帖スタンプラリー

2012年11月3日(土)



ウォーキング系スタンプラリーの草分け的存在、宇治十帖スタンプラリーに出掛けた。ウォーキングコースの整備状況、距離、景色や名所旧跡、スタンプの質、地元のホスピタリティ、ストーリー性、グルメ、どれを取っても最高レベルで、さらに全てが無料である。



京阪宇治駅をスタート。駅前に最初のスタンプポイントがある。源氏物語五十四帖のうちの最後の十帖(宇治十帖)のひとつ「東屋」だ。いつもながら美しいスタンプだ。インクのノリも含めて、かなり上等のスタンプだ。これだけのアップに耐えるスタンプは滅多に見られない。しかも毎年デザインが変わるのが嬉しく、また楽しみでもある。



コース上には、案内標識が充実している。毎年、標識が充実していくうえに、今年は、さらに判りにくい所に立っている案内の係員の数も相当増えたように感じる。



さらに仮設トイレも増えた。ここには喫煙所や手洗所も仮設で設置されていた。



スタンプポイントの数は全てで22ヶ所。京阪宇治駅からスタートすると、3番の次は11番となるなど、スタンプ台紙への押印欄を間違わないように、注意が必要だ。



紅葉の季節には未だ早いが、源氏物語ミュージアムのあたりでは色付いた木々も見られた。



宇治川のほとりにある、源氏物語の像。宇治といえば、以前は平等院と宇治茶だったけど、源氏物語がこの2つに匹敵するウリになっている。観光コンテンツの多い町だ。



宇治川の北側を1時間余り歩き、スタンプポイント「総角」を過ぎたあたりから、大吉山への登り道が始まる。町歩きから山歩きにギアチェンジだ。



息を切らしながら、10分余りで大吉山の頂上に到着。標高わずか131mとはいえ、なかなかの眺めだ。格好の弁当ポイントになっていて、頂上付近は大混雑。



山道を下りて、宇治川沿いの道に戻る。天ケ瀬吊り橋を渡って、宇治川南岸に渡る。吊り橋はやはりテンションが上がる。もっとも、渡る際の揺れは、やはりちょっと怖い。



 天ケ瀬ダムの下流にある、水力発電所。



天ケ瀬ダム。ここがスタンプラリーコースの中間点。ダム湖は平等院鳳凰堂から、鳳凰湖と名付けられている。大吉山と並ぶ弁当ポイントになっている。



スタンプラリーコースは、宇治川沿いの道を再び戻ることになる。同じ道の往復があるところが、このスタンプラリーの数少ない欠点のひとつ。そこで敢えて、車の多い道を行く。通行量は多くないが、歩道が無いので、ちょっと怖い。でも宇治川を見下ろす景色はいい。

 
 
再び山歩きモードにギアチェンジして白山神社に向かう。数年前までは、往路は「もみじ谷」という渓流沿いのハイキングコース、帰路は車の通る舗装道だった。ある年、土砂崩れで通行止になって以降、往復ともに舗装道になってしまった。おそらく参加者が増えて、この狭い道が不適になったのだろう。今年はスタンプラリーコースを外れて、久しぶりにもみじ谷を歩く。
 

 
 
数年前に比べて、参加者は3倍以上にはなっているように思う。最近はコースマップにも、もみじ谷の記載さえ無い。でも以前からの参加者のなかには、このコースが好きな人も多いようで、もみじ谷を行く人は少なくない。



白山神社の門。ひどく老朽化している。もみじ谷を歩かなければ、この神社までわざわざ歩く値打ちがあるのだろうか・・・、と思いながらも、スタンプひとつ貰うために毎年歩いている。



3時間余り歩き続けて、宇治市街地に戻ってきた。スタンプポイント「橋姫」がある橋姫神社。去年までは気付かなかったが、神殿の前に、なんと、日本海側の原発からの距離表示がある。橋姫は、宇治橋を渡ってくる外敵や怨霊を防ぐ神様らしいから、北からの放射能の侵入から町を守るということなのだろうか。



日本三大古橋のひとつ、宇治橋。今は片側2車線の幹線道路になっているが、昔日の橋の姿に近いものにするためだろう、木材が多用されている。



JR宇治駅に戻る。スタンプポイントの配置の関係上、宇治の市街地を行ったり来たりすることになる。宇治駅の前には、名物の茶壷ポストがある。



平等院への参道。宇治茶の老舗が軒を連ねている。お茶の良い香りが通りに満ち溢れている。茶団子や抹茶ソフトなど、手軽なスイーツも多い。



平等院の入口。この夏の水害による被害が気になるが、ここから先は有料だ。スタンプラリーで毎年のように、ここまでは来ているが、もう20年以上、入場したことはない・・・。



源範頼・義経と木曾義仲の戦いで有名な、宇治川先陣争いの碑。これまではスタンプポイントになっていなかったが、NHK大河の影響のせいだろうか、新たなポイントとして加わった。

戦としては有名だけど、何十倍もの兵力差があった訳だから、先陣を争った佐々木高綱と梶原景季より、絶望的状況で必死の防戦をした義仲軍の根井行親・楯親方の親子に興味がある。



宇治川にも鵜飼があって、鵜匠は女性だそうだ。毎年この小屋の傍を通るが、鵜が小屋にいるのを見たのは初めてだ。



スタートして3時間半後にゴール到着。抽選会の行列に並ぶ。今年もまた末等の絵葉書だ。



抽選も終え、京阪宇治駅まで、クールダウンがてら、茶団子を食べたりしながら、ブラブラと川岸の道を歩く。こうして見ると、宇治川は結構広く、水量も豊かだ。



京阪宇治駅前の電話ボックス。平等院の鳳凰堂をモチーフにしたと思われる。



宇治駅前のスタンプポイント。スタートしたときは、大勢の人が並んでいたが、午後3時前にもなると、さすがに閑散としている。それにしても、毎年参加者は増えているように思う。以前1日あたり1万人程度の参加者があると聞いたが、今年はもっと多いんじゃないだろうか。町を歩いている人、100人のうち95人位はスタンプラリー中なのだ。



京阪宇治駅は、JRを避けるように立っている。単線のJRではあるけれど、先行敷設の強みで、京阪宇治駅は2つのビルに分かれていて、JRの下を潜る半地下通路で繋がっている。JRがここに京阪との連絡駅を作ってもいいと思うんだけどねぇ・・・。



それにしても、宇治の町の道路面は賑やかだ。汚水のマンホールは、紅葉と宇治橋をモチーフにしたお洒落なものだ。



別バージョンは、宇治茶の葉(と思われる)を組み合わせたもの。



道路側溝のグレーチングも可愛い。こちらは市の花の山吹だ。



 下水路のグレーチングにも紅葉。



観光案内板も、随所に道路面に埋め込まれている。



完成したスタンプ台紙。数も多く、色もデザインも凝っている。壮観だ。



ゴールで、小さなバッジ(これも毎年デザインや色が変わる)を貰い、踏破証明のスタンプを押してくれる。マジックペンでチェックを入れるような、野暮なスタンプラリーとは品格が違う。



今年も、さすが宇治と納得させるスタンプラリーだったけど、人気が出てきて混雑しすぎだ。中高年グループが多いのはともかく、若い人の合コン(もはや死語か?)のようなグループや、子供たちだけのグループ、携帯ゲームをしながら歩いている人なども見られるようになった。

それでも、やはり今のところ、他のスタンプラリーの追随を許さないように思う。

 

まとめ


歩行距離   16km (ゴールから京阪宇治駅までを含む)
所用時間   250分
歩数      26500歩 (しっかり20000歩)