沿線散歩(4) 四天王寺・新世界・大正・九条

2012年12月31日(月) -①



いよいよ大晦日。終わりよければ全てよし、ということで、今日は「沿線散歩」の残り2コース、合わせて22kmを踏破して、今年の締めくくりとする。今日のスタートは上本町六丁目。新歌舞伎座が入った上本町YUFURAができて、町の雰囲気もだいぶ変わった。



四天王寺に東大門から入る。「日本佛法最初四天王寺」と刻まれた石碑がある。飛鳥寺の方が古いという見方もあるようだが、その点はよく解らない。ハルカスが、あたかも四天王寺の伽藍の一部のように、五重塔と金堂に並んで見える。



寒さのせいだろうか、亀の池で甲羅干しをする亀はごく僅かしかいない。いつも池に置かれた台の上に折り重なるように並んでいるんだけど。



通天閣。思いっきり下からのアングルで撮ってみた。今や通天閣より高い建築物は掃いて捨てるほどもあるが、この角度から見ると、確かに「天に通じる楼閣」といった感じがする。



通天閣の足元にある、坂田三吉の碑。これまで、碑の文章は村田英雄の「王将」の歌詞だと思い込んでいたんだけれど、よく見ると違った・・・。



コースを少し外れて、今宮戎神社へ。この神社の最大のイベントは、十日戎だが、初詣に訪れる人も多いのだろう。神殿の前にせり出した、巨大な賽銭入れとなる幔幕と傘が張られていた。



このコースの斬新なところは、渡船が組み込まれていること。橋を架ける代わりに無料で運営している大阪市営の渡し船だ。

落合上渡船で、西成区と大正区の間を流れる木津川を渡る。大阪市内の8つの渡船のうち、7つは大正区だ。大正区では、近年7つの渡船乗り場を全て回るスタンプラリーをやっていたのに、今年は開催されなかった。良くできた催しなので、是非復活してほしいものだ。



渡船から、木津川の水門が見える。アーチ型の水門だ。国内では、木津川、尻無川、安治川の大阪市内の3つの水門だけに採用されている型式らしい。



大正区内に入り、千鳥公園を東西に横断する。少し寄り道して昭和山に登る。鶴見緑地に鶴見新山ができるまでは、大阪市内で最も高い標高を誇っていた、といっても、かなりの低山である。地下鉄建設の際の残土を積み上げて出来た人工山だ。螺旋状の道を歩いて山頂を目指す。



山頂に到着。ちょっと息がきれた。標高は僅か33mであるが、それでもビルの10階くらいに相当するんだから、なかなか見晴らしはいい。



大正区を西に横断し、港区に渡る甚兵衛渡船に向かう。確かに、渡し船はFerryで間違いないんだけど、どうしてもカーフェリーのイメージが頭をよぎってしまう。



甚兵衛渡船で、尻無川を渡る。落合上渡船と同様、こちらもアーチ型水門の下流に位置している。



乗降が終わると、桟橋の門は閉じられる。落合上渡船もそうだが、乗客の大半は自転車だ。



尻無川の水門を間近に観察するが、どうも巨大なアーチが動くという実感が湧かない。定期的に試験運転をしているらしいので、いつか見てみたいものだ。



尻無川の北岸を京セラ大阪ドームに向けて歩く。このあたりは瓦屋さんが軒を並べている。歴史的な経緯は知らないが、かつて淡路島からの瓦が陸揚げされていた場所ではないか、と想像してしまう。



境川の交差点に、屋上に大きな帽子のデコレーションがあるたビルがある。帽子屋さんではなく、普通の集合ビルだ。赤い帽子だったはずなのに、いつの間にか青に変わっていた。



甚兵衛渡船を待っている頃から、雪が降ってきた。かなり大きな雪片だ。綿雪というのか、ぼたん雪というのか・・・。この後の天気の動きが気になるが、2コース目を踏破するため、阪神九条駅から、尼崎の大物駅に向かう。

まとめ


歩行距離   11.3km
所要時間   182分 (3時間02分)   渡船待ち時間 計22分を除く
歩数      17200歩 (しっかり 15000歩)