橿原漫遊スタンプラリー

2013年2月9日(土)


昨年、見事1万円の宿泊券を獲得した「歩いて走ってGO!橿原漫遊スタンプラリー」に、今年もチャレンジする。残念なことに、今年は一等賞の宿泊券が5千円に減額されているなど、国内経済が未だ厳しい状況にあることが実感させられる内容だ。

スタンプポイントは、昨年から3増1減で合計11ヶ所。約15kmを歩くことになる。問題は、昨年には無かった「有料施設でのスタンプ押印は、入場料を支払った人に限ります」との注意書だ。入場料合計は千数百円にもなるが、仕方ない、昨年の当選御礼のつもりで出掛けるとしよう。



橿原神宮前駅を朝9時過ぎに出発。まずは、駅から徒歩10分ほどの久米寺に向かう。

スタンプの絵柄は昨年同様、「こだいくん」。この2~3年、各市がキャラクターをどんどん作成しているが、橿原市では、随分前から「こだいくん」を使っているように記憶している。無論、「古代」から名前は来ているのだろうが、頭の3つのコブ?は大和三山を模しているらしい。



橿原神宮にやってきた。予想に反して、来訪者は疎らで、とても静寂だ。でも、明後日の建国記念日には、きっと大変な騒ぎになっているのではないだろうか。



橿原神宮の鳥居。なかなかお目にかかれないような、見事な檜で出来ている。鳥居を見上げていると、通りがかりのおじさんが、これは台湾から運んできた檜だと教えてくださった。



第2スタンプポイントの橿原神宮でも無事押印。拝殿もさすがに立派だ。



橿原神宮一帯は、「橿原公苑」と呼ばれるようだが、公苑とは何なのか、手元の辞書にも出てこない。京都御苑と同様、皇室系の公園を呼ぶのだろうか。漢字の意味としては園も苑も似たようなものだと思うが・・・。それはさておき、緑が豊かな、とても気持ちの良い道が続いている。
 


公苑内の水飲み場。遠目にも「象」をモチーフにしたものと判ったので、てっきり佐藤製薬の「サトちゃん」だと思ったが、近づいてみると、かなり違う・・・。公苑内の野球場がネーミングライツで「佐藤薬品スタジアム」になっているので勘違いしたのだけれど、帰宅して調べると、佐藤薬品と佐藤製薬は全く別の会社だった。何十年もずっと誤解していた・・・。



さあ、最初の有料施設、橿原考古学研究所付属博物館だ。ところが、入ってみると、スタンプは昨年と同じ、有料ゾーンの外に置いてある・・・。しかし、ここはルールに従って、きっちり入場料を支払って、せっかくの機会を活用して、考古学の勉強をすることにしよう。



特別展示は、弥生時代の石器のリサイクル。この博物館の偉い人らしき方が、付きっきりで説明してくださった。他にお客さんもいないので、逃げようも無く、じっくりお話を伺った。

同じ奈良県でも、吉野川以北と以南では、全く採取される石が異なる。中央構造線というやつだ。遠くから持ってきた石は、当然ながら大切にリサイクルされるということだ。驚いたことに、旧石器時代の奈良の遺蹟から、東北や関東の石や動物の骨が発見されている。新潟付近の油田のアスファルトさえ、運ばれてきて鏃の接着に使われていたそうだ。



博物館での説明はとても面白かったけれど、旧石器時代と縄文時代で、約1時間たっぷりと見学した後は、スタンプラリーという大目的達成のため、弥生時代以降は、ほとんど素通りで退館。

さあ、ここまでのブラブラ歩きから、そろそろウォーキングモードにギアチェンジ。畝傍山の南側を歩いて、約4km先の昆虫館に向かう。



途中、香具山の麓にある、天岩戸神社に立ち寄る。以前にも訪問したことがあるはずなのに、どんな神社だったか、すっかり思い出せなくて、気になって仕方無かったのだ。拝殿の奥の竹藪のなかにある岩が、天の岩戸だそうだ。もっとも天の岩戸と称するものは、宮崎の高千穂とか伊勢とか、あちこちにあるんだけれどね。



明日香村との境付近にある橿原市立昆虫館に到着。まったく興味の無い分野だし、入場料は500円もする。こんな機会でも無ければ入ることはなかっただろう。そもそも何で橿原に東南アジアのカミキリムシなどの標本を展示しているのか、さっぱり判らん・・・。



ところが、温室に入って、びっくりした。大きな蝶が、何百羽と飛びまわっている。すごい、すごい。どういう訳か、カメラを近づけても、全然逃げない。5cmくらいまでカメラを近づけても、平気そうにしている。すごく人懐っこい。



こんな写真も、携帯のカメラで、ズームすることなく撮れてしまう。全く飽きないぞ。昆虫はそれほど好きではないと思っていたが、ここの蝶には魅了されてしまった。



ということで、昆虫館を出てきた時には、評価は一変。500円の値打ちはあるぞ。あらためて見ると、昆虫館の前にあるトンボのオブジェもなかなかいい。尻尾が日時計になっているのだ。丁度12時を少し過ぎたところだ。スタンプラリーでは、興味の欠片も無いところを訪問させらることも多いが、それまで知らなかった世界を知る機会を与えてくれることが度々ある。



昆虫館から、万葉の森を抜けて、北に向かう。正面は香具山だ。畝傍山や耳成山と比べて、平べったい山なので、持統天皇の時代も、衣を干すのに適した斜面もあったのだろう。



今年からスタンプポイントに追加された、御厨子(みすず)観音。ムチャクチャお腹が減ってきたが、食事ができそうなところは、ずっと無い。コンビニも無い・・・。



通称「奈文研」の奈良文化財研究所の藤原宮跡資料室。奈文研といえば、以前放映された「探偵ナイトスクープ」史上最高傑作と言える「レイテ島からの手紙」で一躍有名になったところ。戦地からの手紙を、古文書を読み解く技術など、奈文研の持つ技術・設備・人材を駆使して、見事、新妻に対する深い慈愛を戦死の覚悟のもとで綴った感動の手紙の解読に成功した。

おそらく本来の仕事もそっちのけで、解読作業に取り組んだ奈文研の研究者の俄かファンが急増。大勢、平城宮跡の奈文研に押し掛けたと聞く。ところが、藤原京の奈文研は、閑散としていて、何とガードマンが呼び込みをしている。博物館で呼び込みをしているのを初めて見た。



もっとも、この建物は博物館ではなく、あくまで研究所。研究資料の一部を無料で公開している、ということのようだ。最近になって週末も開放するようになったそうだ。様々な寺院の甍の収集品など、なかなか興味深いものだ。日本では、藤原京から瓦の建物が普及したそうだ。



藤原京跡。奥にあるのは耳成山。大極殿?の柱だけが再現されているが、それ以外は、広い原っぱ。フリスビー犬の訓練には格好の場所のようだ。



藤原京資料室。奈文研の建物の立派さとは対照的に、JAの建物の一部を間借りしているような格好だ。もっとも、藤原京を再現したジオラマ模型以外は、簡単なパネル展示があるだけだ。



飛鳥・藤原の宮跡を世界遺産に、との垂れ幕や看板がアチコチに見られる。国内では、世界遺産に名乗りを上げているところが多くて、PRも大変そうだ。



近鉄の吉野線100周年スタンプラリーで昨秋にも訪れた、おふさ観音。どんなイベントでも、ここがスタンプポイントになることが多いので、既に5回くらいは訪問している勘定になる。



ホールや図書館が入った立派なビルの地下にある、こども科学館。子供たちに、力学、電気・磁気、光・音などの基礎を体験的に理解してもらうよう作ったところのようだが、これでも一応工学部卒業。さすがに幼稚すぎる。目新しいものも見られず、ただ係員の多さばかりが気になった。客層が極端に偏った施設の有料ゾーンには、スタンプを置かないで欲しい・・・。



今井町にやってきた。ここも昨年、スタンプラリーで訪問したところだ。今井町まちなみ交流センター「華甍」で10ヶ目のスタンプを押印。さあ、あとひとつ。



最後のスタンプポイント、八木札の辻交流館。江戸時代は旅館だったそうで、昨年、市に寄贈され、補強・改装のうえ公開されたそうだ。平城京の朱雀大路から南下する中街道と、伊勢に繋がる初瀬街道の交差点にあたる。いかにも札の辻らしいところだ。



ゴールの「かしはらナビぷらざ」で、スタンプ台紙を提出。橿原の土産物などを物色した後、八木駅から帰宅しようとすると、丁度16時。音楽とともに、からくり時計の中から「こだいくん」が現れた。



11ヶのスタンプをコンプリート。しかし、このスタンプラリーには、ひとつ大きな不満がある。このスタンプ押印欄の裏がプレゼント応募用紙になっていることだ。プレゼントに応募すると、手元にはせっかくのスタンプが残らない仕組みだ。結局、提出用と保管用の2枚の台紙に押印することになるのだが、ズルをしているみたいで、どうも気が引ける。何とか改善できないものだろうか。

 
 
途中、適当なところが見当たらず、結局この日のウォーキングは昼食抜き。もっとも大阪に着いてから、運動量を遥かに超えるドカ食いをしてしまった・・・。
 
 

まとめ

 
歩行距離  約15km
所用時間  405分(6時間45分)  ・・・見学時間(たぶん2時間以上)を含む 
歩数     29200歩 (しっかり13300歩)