伊丹空港一周ウォーク

2013年4月7日(日)



土曜、日曜ともに大荒れの天気と聞いていたところが、幸い午前中で雨もあがりそう。急遽予定を変更して、大阪国際空港(伊丹空港)をぐるっと歩いて一周すべく、まずはJR伊丹駅へ。

伊丹市のマンホールデザインは、白鳥と鴨。おそらく、昆陽池ではなかろうか。池の中に日本列島を模した人工島を作っているので、飛行機の離陸時、左窓の眼下で、ひときわ目立っている。




スタート直後から、ちょっと寄り道して、有岡城址へ。荒木村重が織田信長に反旗を翻して立て籠もった城だ。荒木村重の説得に向かった黒田官兵衛が永らく幽閉された地でもあり、来年の大河ドラマではスポットライトを浴びるはずなのだが、相変わらず、石垣以外に見どころもない、駅前という好立地にもかかわらず、殺伐とした空地となっている。



JR伊丹駅から、猪名川を渡り、どんどん東に歩いて、空港の敷地境界までやってきた。空港を一望できる伊丹スカイパークは後回しにして、ここから時計回りに空港一周スタートだ。

見慣れた空港レーダーだが、良く見ると、両脇に避雷針らしき鉤型の鉄柱で守られている。



北に向かって歩いて行く。飛行機の爆音は聞こえるけれど、空港との境界は、立入禁止のフェンスが張り巡らされているため、空港内はほとんど見ることが出来ない。



さあ、空港の北端に到着だ。伊丹空港の航空機は、通常、こちらに向って離陸する。雨は止んだが、風は相変わらず強い。吹きっ晒しの川っぺりで、離陸してくる飛行機を待つのは堪える。



風向き次第では、こちらから着陸してくることもあるため、着陸誘導灯が設置されている。良く見ると、悪戯されないように、鉄条網が施されている。



飛行機を写真に撮るのは難しい。北端からでは結構遠いし、それに、当たり前のことながら、離陸するスピードがムチャクチャ早いのだ。それに風が強くて、手がブレる。

いよいよ手持ちのスマホの最終兵器「無限連写」を使うときがやってきた。倍率12倍で、猛スピードで近づいてくる飛行機を撮るのだから、この際、ピンボケは止むをえない。



離陸の瞬間。3000mのB滑走路なので、ボーイング737(かな?)には、余裕の長さ。写真的には、もっとギリギリまで、滑走してきてほしかったんだけど。



強風をモノともせず、見事に離陸。



轟音を残して、頭の上を、飛び去っていく。この写真を撮るために、30分近くも、寒い土手で、頑張ったのだ。手持ちの携帯カメラでは、この程度が限界だと思う。近くには、大きなカメラを三脚に設置して写真を撮っている人が何人もいた。



空港の北端にある公園、「エアフロントオアシス下河原」。離陸する飛行機をモチーフにした日時計や、翼のフラップを模したと思われるユニークなアートが、楽しい。



折からの強風で、公園の桜はかなり散ってしまった。先週ならば、満開の桜と飛行機を重ね合わせたいい写真が撮れただろうになぁ・・・。



空港は伊丹、池田、豊中の三市に跨っている。ダイハツの本社工場が近いせいか、空港の傍には、未だナンバープレートも無いダイハツ車をズラリと並べたような場所がある。



ダイハツ本社工場とともに、以前営業で訪れたことがある第一パンの工場。規格外のパンを安く販売しているアウトレットが併設されている。日曜だけど開店していた。3ヶ購入、即完食。



空港ターミナルビルの正面にやってきた。写真を撮るのに時間も掛かったし、強風で体力もかなり奪われているというのに、未だ半周もしていないことになる。



風を避けて、ターミナルビルの中を歩く。普段、飛行機を使う際には素通りして気付かなかったが、ターミナルビルのなかには、旅行者を楽しませる展示や催しが多い。飛行機型の遊具に乗せてもらって、子供たちも大喜びしてる、



飛行場の東側を、どんどん南下し、千里川の土手までやってきた。飛行機が着陸する寸前を楽しめる大興奮スポットとして、昔から有名なところだ。30年以上前、ここに初めて来たときの感動を今も覚えている。「この付近では航空機の噴射で危険ですから立ち止まらないで下さい」との看板があるが、相変わらず大勢の人が集まっている。飛行機の上からも、沢山の人が見える。



小型機が続いた後、いよいよ大型機。(かつてのように、迫力ナンバー1の747ジャンボはやって来ないが・・・) 離陸ポイントでの連写のせいで、携帯のバッテリー残量は僅かしかないため、一枚ずつ撮るしかない。強風のせいで、手もブレるが、飛行機も明らかに左右に揺れている。



あっという間に、目の前まで迫って来た。頑張ってシャッターを切るが、凄いピンボケだ。バズーカ砲のような望遠レンズを付けたカメラを三脚に固定して、写真を撮っている人が多数いたが、このポイントで携帯カメラで戦いを挑むのは、さすがに無理がある。



飛行機が頭上を通過する。グオーッという轟音と、噴射による風のせいで、体がよろけそうになる。



無事着陸。何度見ても、興奮する。



いつまでも見ていたい気持ちを降りきって、空港南端から西側に回り込み、北上する。今日初めて気付いたことだが、空港の境界付近には、墓地が多く見られる。



伊丹空港徒歩一周も完了寸前。空港西側から、離着陸する飛行機を楽しめる「スカイパーク」にやってきた。この角度からなら、着陸する飛行機も、かなり上手く撮れる。ANA機の着陸風景。



続いては、 JAL機の離陸風景。今日1日だけで、飛行機の写真を100枚以上撮ってしまった。携帯カメラの保存容量って、どれくらいあるんだろうか?



スカイパークには、遊具施設などもあって、飛行機を見ながら、一日中のんびり遊んでいられそうなところだ。



無事、空港徒歩一周を完了。帰りはJR伊丹駅に戻るのではなく、空港の下を潜っているトンネル道路を通って、阪急岡町駅を目指すことにする。それにしても、飛行場の地面って、思いの外薄っぺらい。空港の地面と、トンネルの天井との間は、50cmくらしか無いように見える。



トンネル内部。空港が先にできたのか、道が初めにできたのか、良く知らないが、平坦な道で、歩道もちゃんと整備されている。もっともトンネル共通の薄気味悪さは否定できない。



阪急岡町は、 もともとは古墳群のあったところだそうだ。宅地化の際に、かなりの数の古墳が失われたというが、今でも4~6世紀の前方後円墳がいくつか残っている。



岡町駅の前で、なかなか出会うことができなかった、豊中市の絵柄カラーマンホールを発見。阪大キャンパス(待兼山)で見つかったワニの化石「マチカネワニ」をキャラクター化したものだ。



事前に調べもせず、せいぜい10kmくらいと思って歩き始めたのだが、帰宅して調べると16kmを超えていた。「中」の字を一筆書きにしたように、伊丹空港の外周と、空港を串刺しにする伊丹~岡町間の道を歩いた訳だが、単純に一周するだけでも12kmもある。空港って広い。

まとめ


歩行距離  16.5km
所用時間  284分 (4時間44分)
歩数     25200歩 (しっかり 19500歩)