泉北ぐるりんスタンプラリー 23(1)松尾寺

2013年9月23日(祝)


泉北高速鉄道の「泉北ぐるりんウォーキングスタンプラリー」が始まった。毎年2回開催されていたのに、なぜか今春は開催されなかった。10年ほども続いているが、14のコースを取っ替え引っ替えしているばかりで、マンネリ感は否めない。それだけに、1回開催を見送っただけに、今回の再開にあたっては何か大きな改善が施されているに違いないと、楽しみにして出掛けた。



と、勇んで和泉中央駅に降り立ったが、駅に設置されているスタンプ台紙も地図も、以前と何の変化も見られない。まったく拍子抜けだ。今回歩くのは、約12.5kmの松尾寺・光明池コース。これまでに何度も歩いている道だし、日射しは強いし、昨日のゴルフの疲れも残っているし、泉北ぐるりんが新しく生まれ変わるとの期待が大きかっただけに、やる気がイマイチ沸いてこない。



古くからの和泉市民からすれば、和泉市の中心はJR阪和線の和泉府中駅で、和泉中央駅などという名前は図々しい限りということらしいが、市の賑わいの中心が徐々にこの駅にシフトしているように思える。緑やオレンジの和泉の国JAZZストリートと書かれた幟が多く立てられている。高槻や大阪ミナミなど、ジャズで町の活性化を図るところが増えている。



あまり気が乗らないまま、和泉中央駅から南下。桃山学院大学の正門に続く陸橋を渡る。この辺りの地名は「まなび野」。おそらく大学の移転に伴って名付けられたものだろう。



この地に移転する前は、堺の登美丘にキャンパスがあったはずだ。さらに歴史を辿れば、他の多くのミッションスクール同様、大阪の旧川口居留地に原点がある。



久保惣美術館の川向いに、「ふる里機のまち」と題されたモニュメントがある。その前に古い機械のようなものが投棄されていると思ったが、どうやら、古い機織機のようで、これもモニュメントの一部と思える。それにしても、何の説明も無いし、モニュメントの形の意味も不明だ。



9月の下旬に入ったというのに、暑い。川遊びする子供たちが大勢見られた。



スタンプポイントになっている松尾寺を目指す。寺の入り口に近いバス停に、楠の大木がある。樹齢700年、幹の周囲は10mもあるそうだ。



松尾寺に登る階段の脇に、首堂がある。源義経が一の谷の合戦で討ち取った平家の兵士の首を船3艘も運んできたそうで、そのうちの一艘分がこの地に埋葬されたそうだ。それにしても、合戦での功績をアピールするためとはいえ、凄い量の首級を運び込んだものだ。



松尾寺の山門。役行者がここにお堂を建てたことに始まるらしい。役行者と行基の2人は、一体いくつのお寺を創設したのだろう。どちらも100や200では収まらないように思う。



松尾寺の本堂。天台宗のお寺のため、本堂の向かいには伝教大師の像が設置されている。



このあたりは、灌漑用の溜め池が多いところ。松尾寺の東にある、この梨本池もそのひとつなんだろうか。イマイチ調子が出ず、このあたりで休憩を繰り返す。



池の向こう側で、大きな円筒形の構築物2つが建設工事中。地元の人らしき方に聞いたところでは、このあたりに、大規模な住宅地が造成中なんだそうで、そのための貯水塔のようなものらしい。あまり便利なところとは思えないんだけど、宅地として商業的に成立するのだろうか。



池に沿って、ウォーキングにはもってこいの道が続いている。何人もの方が、散歩やジョギングしていた。



まだまだ暑いが、いつの間にか、田んぼもすっかり秋色。稲穂もかなり実り、頭を垂れてきた。



黒石大橋。山を切り開いてできた新しい道が、小河川に沿った旧道と古い集落を無視するように、その上を越えている。



スタンプポイントの春日神社に到着。スタンプもスタンプ台も以前のままだ。4コースで計12のスタンプを押印して出来上がる言葉も、もう何年も変わっていないが、今回も同じ言葉になることは確実。スタンプのゴムもすっかり劣化している。せめてスタンプだけでも新調してもらいたい。こんな感じでは、いかに熱心なリピーターでさえ、いい加減飽きてくるのではないか。



光明池の南端にやってきた。光明池大橋が遠くに見えるが、池の北端は、その倍以上遠い。その北端まで、池の畔を歩いていく。



池の東岸には、美しい街路樹が整備された公園になっている。



光明池大橋から先は、クネクネと曲がった湖岸の遊歩道が続く。もう少し涼しければ、とても気持ちのいい道なんだろうなぁ。



なぜだが判らないが、湖岸の道には、野良猫が多数。日蔭になったところに、何匹も集まっている。それほど餌のありそうな所とも思えないんだが・・・。



池の北端にある光明池守護神社にやってきた。その横には、雨乞蛙の石像。以前、泉北ぐるりんのウォーキングで、ここを通りかかった時は、蛙像の横に、サラダオイルのペットボトルが供えられていたのだが、今日は見当たらない。



光明池駅にほど近い「ぴらかんさ橋」。昨年、ここを歩いた際には、意味不明の落書きでいっぱいだったのだが、すっかり綺麗に塗りなおされていた。市の財政も苦しいのに、落書きなどしないでほしいものだ。



光明池駅前では、折からの堺市長選で、劣勢と言われる新人候補の応援で、現大阪市長が大声を張り上げて演説中で大勢の観衆が集まっていた。大阪市や堺市の規模では、どんなに頑張ってもオリンピックは招致できないなど、大阪都構想への支持を訴えていた。投票は次の日曜。さて結果はどうなるだろうか。

 

まとめ


歩行距離   12.5km
所要時間   244分 (4時間04分)
歩数      22700歩 (しっかり16900歩)