黒田官兵衛ゆかりの地スタンプラリー(御着~姫路)

2014年1月13日(祝)


今年の大河ドラマ、黒田官兵衛に因んだイベントが各地で開催されているが、その中から、姫路を中心に「播磨物語 黒田官兵衛ゆかりの地・スタンプラリー」に取り組むことにする。しかしスタンプポイントは伊丹から上月にまで東西100km以上に拡がる24ヶ所。到底1日で回れるものではない。山上のスタンプポイントも多く、ウォーキングスタンプラリーには厳しいイベントだ。



最初の訪問地に選んだのが御着。JRの駅から、御着城跡まで、迷いようが無いほど、看板やら幟やらが多数設置されている。20年前は姫路市民だったし、その後何度も訪問したところだが、訪れる人も少なく観光スポットとは言えなかった。NHK大河効果の凄さをあらためて痛感する。



 御着城跡の傍にある黒田家廟所。官兵衛の祖父と生母が祀られている。つい昨日、NHK大河ドラマの中で亡くなった、官兵衛の生母役の戸田菜穂に手を合わせているような気になる。



かつては播磨三大城のひとつに数えられたという御着城も、今は小さな城郭風建物が立っているだけ。これは市役所支所と、公民館を兼ねたもの。ドラマの中の御着城がこの建物に似ていたように感じたが、ある程度、今は亡き御着城を復元したものなのかもしれない。



で、この建物のなかに、スタンプがあるはずなんだけど、開いとらんやないかぃ!!ショックは大きい。良くパンフレットを見ると、月曜日休館とある。でも、今日は成人の日で、普通の月曜やないぞ。昨日、NHK大河で、この場所が放映されたばかりで、何十人もの観光客が押し掛けているというのに・・・。



最初のスタンプポイントで早くもミスるとは、心が折れそうになる。つい先ほどまで全24ヶ所の制覇を目論んでいたはずが、ウォーキングスタンプラリーストのハートはガラス細工のように脆い。次なるスタンプポイントである播磨国分寺を目指すが、足取りは重い。途中にあったパン工場のアウトレットの前にあったパンのデコレーションも良くできているが、心を和ますには至らない。



播磨国分寺。山号である牛堂山に因んでか、本堂前には大きな牛の石像がある。それにしても、国分寺とは、741年に聖武天皇が詔を発して各国に建立された古刹中の古刹のはずなんだけど、気のせいか、多くは廃れている感じがする。その後勢力を伸ばした大宗派と一線を画したところが多いからだろうか・・・。



ついに、最初のスタンプをゲット。素晴らしい印影だ。惚れ惚れする。イラストも文字も美しい。スタンプ台紙も良く、インクのノリもいい。全スタンプ制覇に向けてのモチベーションが再び湧き上がってくる。しかし、返す返すも御着城跡でスタンプを取り損ねたことが惜しい・・・。



国道2号線を西に、姫路の中心部に向かって歩いていくと、サーカスが開催されていた。典型的な移動式テントに、大勢のお客さんが集まっていて、S席も普通席も完売、とアナウンス流れていた。そういえば、サーカスって見たことが無い。



市川橋。相変わらず、ここは車が渋滞している。小雪がパラついてきた。



次なるスタンプポイントは、播磨国総社・射盾兵主神社。明日からの初えびす祭が始まるようで、本殿の前には膨大な数の提灯が吊り下げられている。屋台も着々と設営中だ。



姫路城は後回しにして、お城の北東にある県立歴史博物館を訪問する。ユニークな展示のなかで目を惹いたのが、馬の模型。サラブレッドではなく、古来日本の戦場を駆け回っていた小柄の馬で、かなりリアルな造りだ。チビッ子たちが列をなして遊んでいたのを我慢強く待ち続け、ついに、馬に乗った。ちょっと躊躇したけど、子供限定とか体重制限とか書いていなかったし、結構頑丈そうだったし、堪らず乗ってしまった・・・。長年の夢が叶った。



姫路城の北側を東に抜けて、次なるスタンプポイントの姫路文学館を目指す。途中にある男山配水池公園。階段が凄い。トレーニングしている人がチラホラ。以前、上ったことはあるのだが、悲しいことに頂上部の光景を思い出せない・・・。登ってみようかとも思ったが、体が重い。次の機会にしよう。



姫路文学館。北館、南館に分かれた、大きな施設なんだけど、何故、ここが黒田官兵衛ゆかりの地なのか。と訝しく思っていたが、ここに司馬遼太郎記念室があるからのようだ。



う~ん、歴史博物館も文学館も、いいスタンプだ。

 


姫路城を大きく反時計回りに一周した後、あらためて正面にある三の丸公園から入場。な、なんと、大行列ができている。「天空の白鷺」という、大天守の修理見学施設の待ち時間は3時間30分。どうやら、天空の白鷺は、今月15日が最終日らしい。



さすがに姫路城。 チケット売り場の傍に、スタンプ専用の部屋がある。数々の記念スタンプや、スタンプラリー用スタンプが並んでいる。



先日、太子町の斑鳩寺納札所が閉まっていたためゲットできなかった、西はりまスタンプラリーの4つ目のスタンプを、姫路城で押印する。




大修理が始まって既に4年ほど経つが、あと1年ほどで、改修を終えた大天守の姿が現れるはずだ。姫路にとって、今年、黒田官兵衛がNHK大河の主人公に抜擢されたことは、これ以上無いタイミングと言える。



つい昨日、姫路城の南には、大河ドラマ館がオープンした。ここでも10分の待ち時間が発生している。並んでまで見たいとは思わないので、今日のところは素通り。



昨日歩いた、堺のメインストリートである大小路通の歩道が広いと感じたが、姫路の大手前通の歩道はさらに広い。成人式帰りなのだろうか、振袖姿の女性が多い。



時代劇扮装スタジオなるものが、大手前通に開店している。鎧兜から忍者服まで、様々なものが取り揃えられているようだ。店の前には、子連れ狼の大五郎と思しき人形が乳母車に乗せられている。



姫路の代表的な商店街、みゆき通も、イルミネーションが施されている。最近少し寂れたような気がしていたが、姫路城帰りの旅行者も含めて、結構賑わっているように感じた。



JR姫路駅の北側は、着々と大改装工事が進んでいる。JRの高架化以来、このあたりの再開発構想はあったが、来年には、姫路城天守閣の改装も終わり、さらに世界遺産都市に相応しい玄関口ができあがることだろう。




まとめ 



歩行距離     10~11kmくらい
所要時間     193分 (3時間13分)
歩数        18900歩 (早歩き16700歩)