沿線散歩(2)上町台地

2014年2月15日(土) ①



昨日の大雪の影響で、未だ通行止めのままの道路も多く見られるだけに、遠出は控え、近鉄・阪神・山陽3社沿線クイズ&スタンプラリー「沿線散歩」から、近鉄の大阪上本町駅から阿部野橋駅まで歩く上町台コースに出掛ける。



道端などには、残雪が見られる。気温も低く、時折、冷たい小雨が降ってくる。



近鉄の2つのターミナル駅、上本町駅から阿部野橋駅までは、真っ直ぐ歩けば1時間も掛からないと思うのだが、コースは、阿部野橋駅とは真逆の北に一旦向かう。井原西鶴の墓所を通過し、続いては近松門左衛門の墓所。近松の町をアピールしている尼崎にも立派な墓所があるが、大阪の墓所といえば、ガソリンスタンドの脇の目立たない細い路地の奥にひっそりと佇んでいる。



空堀商店街までやってきた。豊臣秀吉の大坂築城にあたって、城の南側を守っていた堀があったところに、上町筋から松屋町筋までの長い商店街がある。付近には古い家屋を利用したギャラリーやカフェなども多い。



松屋町筋の近くに「大阪市立中央小学校」という大仰な名前の小学校を発見。記念碑を見ると、明治年間に創立された4つの小学校が統合されたものらしい。4つの小学校の関係者を等しく納得させた言葉が「中央」ということだろう。市町村合併などでも、よく見られる安直なネーミングだが、もう少しこの地に相応しい、アイデンティティを感じさてくれる名称を捻りだしてもらいたいものだ。



空堀から南に進み、高津宮にやってきた。



古くから大阪における町人文化の中心で、落語にもよく登場するところ。境内では度々文楽や落語の寄席が開催されているようだ。先代の桂文枝の大きな石碑もある。



ようやくスタート地点の上本町駅がある千日前通に戻ってきた。ここからは天王寺七坂を上ったり下りたりしながら、阿部野橋駅がある天王寺に向かう。真言坂を上って、生国魂神社へ。続いて源聖寺坂を松屋町通まで下る。



一昨年に挑戦した「天王寺七坂ご利益いっぱい歴史も満載スタンプラリー」のポスターや幟がアチコチに見られる。2年前には参加者も少なかったように思うが、スタンプ台紙を持っている人たちをかなり見かけるようになった。定番スタンプラリーとしてすっかり定着したようで嬉しい。



もう何度も天王寺七坂に来ているので、上り下りするのは、少々鬱陶しくも感じるが、沿線散歩のマップに忠実に、次は口縄坂を上る。



愛染坂の上にある勝鬘院。愛染堂と呼ぶ人が多いようだ。重要文化財に指定されている立派な多宝塔がある。



勝鬘院でお参りをした後、愛染坂を下る。



そして清水坂を上る・・・。



天神坂、逢坂を通って、天王寺七坂の南端、国道25号線沿いにある一心寺までやってきた。



四天王寺に少し立ち寄って、谷町筋を南下して、いよいよ天王寺へ。来月にオープンを控えた「あべのハルカス」が高く聳えている。



天王寺のど真ん中にある阿部野橋交差点に新たに完成した妙な形をした歩道橋。この歩道橋のネーミングライツをお鮨屋さんが買い取った結果、歩道橋の名前は「鮨屋萬助・阿倍野歩道橋」となった。360万円というが、高いのか、安いのか・・・。



小雨も止んだし、ちょっと歩き足りないので、続いて藤井寺で開催されているスタンプラリーに出掛けることにする。


まとめ


歩行距離    約7km
所要時間    93分 ’(1時間33分)
歩数       11100歩