舞洲~船場 ぶらり歩き

2014年6月7日(土)


大阪ベイエリアの人工島、舞洲に野球の応援にやってきたものの、試合途中に予期せぬ豪雨に見舞われ、ノーゲームになってしまった。大阪オリンピックの会場になる予定だった舞洲だが、広大な土地を持て余し、おそらく大阪市内で最も不便なエリアと言っても過言ではなかろう。



雨は小降りになったものの、バスの便も少ないため、歩いて大阪の中心部まで帰ることにする。スポーツ施設や公園くらいでは広大な舞洲は埋まりきらず、緑道やら池やら、ここが海上の人工島であることを忘れさせるような光景が広がっている。



もっとも舞洲にある建造物は総じて洒落たデザインになっている。有名なゴミ焼却場やスラッジセンターだけではなく、舞洲ベースボールスタジアムもオリンピックで使用される予定だっただけに、曲線美を強調した造りだ。もっとも、スタンドに屋根は無く、海風も強いなど、使い勝手はあまり良くないのだが・・・。



以前歩いたことがあるUSJのある北港への橋ではなく、少し遠回りにはなるが、常吉・酉島に繋がる常吉大橋を渡る。このあたりで、すっかり雨は上がり、日射しが戻ってきた。ビニール傘をリュックに括りつけて歩く。放浪画家、山下清みたいな恰好だ。



北港ヨットハーバー。雨があがったのを見計らってか、赤いマストのヨットが港外に向かって動き出した。



振り返れば、スラッジセンターやゴミ焼却場の派手な建物や煙突が並んでいる。これがUSJだと勘違いする人が多いのも頷ける。



淀川河口南岸の、な~んにも無い堤防を東に向かって歩く。だんだん蒸し暑くなってきた。



阪神高速湾岸神戸線の橋脚。尼崎市に入るまで、ちょうど海と川の境目あたりを長い橋梁が続いている。



工業地域を抜けて、酉島の住宅ゾーンにやってきた。堤防には、スピーカーがいくつか設置されている。「音声情報提供設備」と書かれているが、これでは何のことやら判らない。おそらく津波や洪水の際に避難などを呼び掛けるためのものだろう。



関西電力の酉島変電所。淀川に設置された何本もの鉄塔を渡ってここまでやってきた送電線が、ここで消えている。ここからは地下送電になっているようだ。



伝法川跡。かつて大阪の町へ出入りする幹線水路だったが、高潮対策で大半が埋め立てられてしまい、今では、わずかに残った大阪湾に繋がる水面は漁港になっている。伝法川が分岐していた正蓮寺川も最近、高速道路工事で埋め立てられてしまった。



阪神の伝法駅の東側に旧鴻池本店がある。明治末期に建てられた木造洋館だ。鴻池といっても、旧財閥の鴻池ではなく、在阪ゼネコンの鴻池組のルーツになる。すぐ脇を伝法川が流れていたと思われるだけに、港湾運輸を手掛ける鴻池には便利な場所だったに違いない。



今はいずれも埋め立てられてしまった正連寺川と伝法川の分岐点にあたる場所に、鴉宮がある。拝殿からは船の舳先が突き出たようになっている。豊臣秀吉もここで文禄・慶長の役の際、海路の無事をここで祈ったらしい。



阪神なんば線の高架を潜って、千鳥橋から北港通にやってきた。道は無数にあるはずなのに、最近何度も歩いた道を再び歩く羽目になることが多い。



西九条から安治川トンネルという、定番ルートは避けて、安治川北岸から中央卸売市場を通り抜けることにする。段ボール箱に詰められたリンゴや西瓜が続々と運び出されている青果エリアには、フルーティな香りが満ち溢れている。



青果ゾーン以外の建物は10年ほど前に新しく建て替えられた。中央卸売市場の業務を詳しくは知らないが、随分立派で高いオフィスビルも建てられているが、中には何が入っているのだろう。大阪市内で、あれだけのビルを一社で占有している会社は無いんじゃなかろうか。



土佐堀川と堂島川に挟まれた中之島の西端の剣先が道路から僅かに顔を出している。金網で囲まれて立ち入れないところなんだけど、どこから入ったか釣りを楽しんでいる人がいた。



木津川に架かる昭和橋。緩やかな弧状の欄干(と呼ぶのだろうか・・・)に、無数の針が植えつけられている。欄干を上ろうとする不届者対策とはいえ、目線の高さに、これだけの針があると、離れていても足が竦んでしまう。



木津川を北上する遊覧船。このあと土佐堀川に入っていくのだろう。橋桁が低いところがあるため、異様に平べったい船型になっている。



あみだ池筋から四ツ橋筋まで、オフィス街を東西に細長く伸びた靭公園。それもそのはず、ここは占領米軍が飛行場として使用していたところなのだ。しかし靭公園には、そのような経緯の説明は見当たらない。



靭公園の西側にはテニスコートが南面も設置されている。センターコートは、多数の観客を収容できる相当立派なものだ。



かつては、鰹節などの海産物の卸売市場があったらしい。福島に新しくできた現在の中央卸売市場に、その機能は移転したという。



靭公園のバラ園。ちょうど見頃かと思ったが、多数あるバラの全てが満開という訳にはいかないようだ。



最近ガス燈が設置されて、お洒落ストリートに変貌しつつある三休橋にある綿業会館。リットン調査団も滞在した、大阪を代表するレトロビルだ。玄関前には特別にガス燈が4本も立っている。大阪空襲での焼失を免れて、進駐軍が接収したらしいが、米軍は占領後に使えそうなビルを敢えて攻撃目標から外したのではなかろうか、とも勘ぐってしまう。



まとめ


歩行距離   13km強
所要時間   223分 (3時間43分)
歩数      22600歩