3社沿線クイズ&スタンプラリー⑧ 塩屋・垂水

2014年12月27日(土)


毎年参加している阪神・山陽・近鉄の3社沿線クイズ&スタンプラリーにいよいよ取り掛かる。近鉄が仲間入りするから前の馴染みのあるタイトル「沿線散歩」は、今やパンフレットの片隅に追いやられてしまった。タイトルなど些細なことだが、近鉄が担当しているコースの設定は、既存コースの転用が多いなど手抜きだらけ。これまで担当者が工夫・調査を繰り返して新コースを開発してきたこのイベントの値打ちは近年多いに低下している。

そして、今年も近鉄がやってくれた。何と近鉄分3コースのうち、2コースは一昨年のコースそのまま。写真の多くも転用。近鉄の怠慢ぶりには目に余るものがある。やる気がないなら脱退してくれ、と阪神には毅然と対応してもらいたいものだ。



いつまでも近鉄沿線のコース設定に呆然としている訳にもいかない。年末年始の休みを利用して、片付けていくことにする。最初のコースに選んだのは、山陽電車の滝の茶屋からジェームス山、塩屋、垂水などを歩くコースだ。



滝の茶屋駅は、崖の上のようなところにある。駅の南側(崖の下)にある国道2号線には下りていく道さえなく、もっぱら北側(崖の上)にある住宅街のために存在する駅だ。



滝の茶屋駅から線路沿いに、まずは西に向けて進む。見晴しは良いが、風は冷たい。15時半を過ぎたスタートになったため、日没までの余裕は少ない。急がなければ。



昭和初期に、英国人のための住宅地をジェームスさんが開発したことから、ジェームス山と呼ばれるようになったそうだが、今やさらに開発されて高級住宅街のブランドとして定着している。それにしても当然のことながら、坂や階段が多いところだ。



山の上にある旧ジェームス邸は、その後三洋電機創業者の井植歳男が所有し、今は井植記念館になっている。とても眺めのいい庭園もあるらしいが、土日は開いていないので、入ったことはない。



詳しい由来は知らないが、ジェームス山のシンボルのようになっているライオンの石像が設置されている。



塩屋駅方面に山を下っていく。とても車など走れるはずもない細い坂道が、住宅街のなかを海に向かって張り巡らされている。



適当な道を下ってきたせいで、予定よりかなり西側に下りてきてしまった。並行して走っているJRと山陽の電車道の北側を東に進む。



阪神大震災の爪痕だろうか。塩屋駅の東側に立ち並ぶ豪邸の壁の割れが、強引に修復されている。



クイズポイントになっている西向地蔵尊。地蔵尊の発起人に、外国人が名を連ねている。



塩屋の異人館を代表する旧グッゲンハイム邸。元はドイツの貿易商人の邸宅だったらしいが、今は多目的スペースとしての貸し出しもしているらしい。



グッゲンハイム邸は、山陽電車の踏切がそのまま入口になっている。



塩屋というところは、異人館が並ぶハイカラな町であると同時に、もともとは漁師町だったせいか、庶民的な雰囲気も色濃い。この辺りに、イカナゴの釘煮の発祥碑があると聞くが、発見できなかった。



コースの後半は、ひたすら国道2号線と、平塚の海浜公園を、西に向かって歩くだけ。塩屋、滝の茶屋、東垂水、垂水の4駅分を、夕闇迫るなかをせっせと歩く。



元々広大な浄水場があったところは、太陽光とバイオマスの巨大なエコ発電所に変貌している。垂水の海は、すっかりと暮れてきた。



垂水の駅に着いた頃には、すっかり暗くなっていた。2号線の先に、明石海峡大橋のイルミネーションが輝いていた。



今年の沿線散歩スタンプラリーのひとつめのスタンプ。



スタンプは山陽電車の改札で貰ったものの、帰路は隣接するJR垂水駅を利用。垂水駅の構内には、小坊主(一休さん?)の石像がある。低い庇に頭を打たない様に庇の下に設置されたと聞くが、いつもと異なり、マフラーなんかしていて、すっかり冬の装いだ。


 

まとめ


歩行距離   約7.0km
所要時間   1時間50分
歩数      10820歩