芦屋六社めぐり~睦の宮詣で~

2016年1月9日(土)



昨年末の西宮~芦屋の阪神沿線スタンプラリーの際に立ち寄った打出天神社で、芦屋六社めぐり「芦屋睦の宮詣で」なるチラシを発見。「六つ」と「睦」を掛けたもののようだ。10km弱の軽めのウォーキングだが、新年の平安祈願を兼ねて出かけることにする。



阪神芦屋駅からスタート。駅前には芦屋市役所がある。



まずは、阪神芦屋駅から歩いて10分ほど、JR芦屋駅近くにある阿保天神社に向かう。天神社だけに、当然菅原道真を祭神としているのだが、加えて、この付近に塚がある阿保親王と、その息子である在原業平も祀られている。業平は、芦屋に住んでいたと伝えられ、芦屋川には業平橋なんてのもある。もっとも業平橋って、東京スカイツリーの近くや、奈良の斑鳩にもある。



スタンプラリー台紙は、なんとA3サイズ。表面には各神社の紹介があり、裏面には詳しい地図が印刷されている。ウォーキングにはとてもありがたい。ところが、台紙をよく見ると、ゴールは芦屋神社か打出神社、と書かれている。阿保天神社から、次に打出神社、と、時計逆回りで歩くつもりだったが、急遽予定を変更。打出神社を最後にし、時計回りで歩くことにする。



なかなか、いい感じのスタンプだ。菅原道真公(だよね・・・)が描かれている。



業平橋を西に渡り、神戸市東灘区との境に近い津知日吉神社にやってきた。真新しい社殿だが、阪神大震災で甚大な被害を受けたところだけに、最近再建されたもののようだ。



拝殿の両脇には、神使の猿の石像が設置されている。申年ということもあるのだろうか。小ぶりな神社にも関わらず参拝客は多い。神主さんもとても熱心に説明されておられた。



津知日吉神社のスタンプ。拝殿に並んだ二頭の猿がモチーフになっているようだ。



神戸市との市境近くを北へ、三条八幡神社にやってきた。神社のすぐ裏手には阪急電車が走っている。



境内にある一言社に奉納されている陶器製の狛犬のお面がスタンプにデザインされている。



阪急芦屋川駅から、大きな邸宅やマンションが立ち並ぶ住宅街を抜けて、次なるポイント、芦屋神社に向けて急坂を上っていく。一気に眺望が開ける。



芦屋神社。付近にあったいくつかの神社の合祀されたことから、御祭神はなんと17にもなる。猿丸太夫もそのひとり。この神社は猿丸太夫の子孫が祭祀を司ってきたとスタンプ台紙に説明がある。芦屋川駅近くには猿丸家の墓地があったりもするが、宇治田原など他所にも猿丸神社なんかがあったりするなど、謎多い平安時代の歌人だ。



芦屋神社のスタンプ。鳥居と本殿を正面から正統派の絵面だ。



芦屋の山手は、坂を上ったり下りたり。かなり複雑な起伏のうえに、町ができあがっている。



岩園天神社。六麓荘にもほど近い山手の静かな林間に鎮座している。



天神社のため、菅原道真をお祀りしているのだが、役行者との所縁の深い神社のようだ。境内には、役行者の座像が刻まれた大きな石板が見られる。



スタンプは石碑に刻まれた役行者(たぶん・・・)だ。



岩園から打出に向けて西宮と芦屋の市境付近を南下していく。JRの変電所のそばに、ぽつんと郵便ポストが立っている。道に面している訳でもなく、車が何台か駐車している大きな空き地の真ん中のポスト。とても不思議な光景だ。



門松を回収する車に出会う。松の内は15日までだが、いつまでも正月気分という訳にはいかない。この連休中には、あらかたの門松は町から消えてしまうんだろう。



JRをくぐるトンネル。かなり狭くて暗い・・・。



国道2号線楠公園前。南北朝時代、楠木正成が、一時は京を占拠していた足利尊氏を九州に撃退させた戦いがあったところだという。大楠公戦跡碑がある。いや、ちょっと待て。この戦いの主力は新田義貞であったはずなんだが・・・。



ゴールの打出天神社。鳥居の周囲には梅の木が植えられている。



スタンプは、天神社にはおなじみの牛と梅、それに打出の小槌だ。



スタンプ台紙に6つのスタンプが並んだ。ここまで、A3の台紙を折り曲げずに、歩いてくるのには少々苦労したぞ。



梅の木がデザインされた丸窓がお洒落な打出天神社の社務所で、スタンプコンプリートのご褒美の御守りを頂戴しようとしたところ、な、な、なんと、予想を大きく上回る参加者数で御守りが払底したとのこと。しかし、ありがたいことに、後日郵送で送付していただけるという。無料イベントでそこまでしていただくのはとても恐縮なことだが、後日送られてくる御守りが楽しみだ。



最後は、芦屋川沿いにある、阪神芦屋駅まで歩いてゴール。



かなり遠回りをしたが、ちょうど12kmのウォーキングで6つの神社を回ることができた。所要時間は3時間20分ほど。スタンプも綺麗だし、晴天のもと、気持ちよく歩くことができた。