芦屋オータムフェスタ

2016年10月30日(日)


芦屋の臨海部に人工島(いわゆる潮芦屋)にある芦屋市総合公園でオータムフェスタが開催されているが、その一環として、ウォーキングスタンプラリーもある。昨日の飛鳥でのウォーキングで痛めた足には、ちょうどいい頃合いの距離のようだ。



芦屋市総合公園は、阪神芦屋駅から南に1~2kmほど歩いたところ。オータムフェスタって、市民祭のようなものと考えていたが、思ったよりは来場者は少な目。混雑を嫌って、ウォーキングスタンプラリーの開始時間から2時間近く遅れてやってきたのだが、その必要は無かったかもしれない。



エントリー時、地図やスタンプ台紙、それにスポーツドリンク1本のほか、それと潮芦屋で住宅分譲をしているハウスメーカーのチラシ数枚が入ったクリアホルダーをいただく。よく見ると、このイベントの主催は、土地分譲を推進している兵庫県企業庁だ。なるほど、これは、新しい町、潮芦屋をPRするイベントなんだ。



道路はフラットで幅はタップリあるし、公園には緑が多くて広い。とても快適なエリアが多そうだ。公園には、テントやキャンプテーブルを持ち込んで、おそらくは長い時間を過ごす人が多く見られる。



大した参加人数でもないし、複雑な道路でもない。ズルしてショートカットもできないコース設定なのだが、警備員が数多く立っていて、ウォーキングのルートを案内してくれている。



潮芦屋浜ビーチ。 なかなか立派な砂浜だ。泳いでいいところなのかは不明だが、夏には大きな花火大会も開催されるところだ。



住宅展示場がスタンプポイントになっているのが、このイベントらしいところ。たくさん真新しいお洒落な住宅が並んでいるが、まだまだ用地は残っているようだ。



住宅ゾーンからマリーナゾーンにやってきた。このあたりには、係留施設付きの住宅などもある。う~ん、贅沢な造りだ。



マリーナの向こうには、会員制リゾートホテルが建設中。話には聞いていたが、随分と大規模な施設だ。それに、会員権もすごく高いらしい。



南欧風というのか、お洒落な建物が並んでいる。とても住みやすそうなところだが、問題は交通の便だろう。まあ、坂道ばかりの芦屋の山手でも、車で移動することが当然となっている人には大人気なのだから、バスの便など二の次と考える人は多いのかもしれない。



足湯なんてのもある。「あしや」と「あしゆ」を掛けたシャレでもなかろうが、芦屋の谷崎潤一郎記念館の近くにも、市民開放の足湯があったはずだ。



ショッピングゾーンを過ぎると、次には高層住宅ゾーンが現れる。このあたりも、緑は多い。まだ若木が多いけど、次第に大きな木に育っていくことだろう。


阪神高速湾岸線の下をくぐる。昨日歩いた橿原市では、自転車道に緑色がペイントしてあったが、芦屋では歩行者道が緑色となっている。このあたりは自治体の勝手なんだろうか。



人工島になっている潮芦屋の対岸は、一世代前の埋立地。箱を積み重ねたような統一感のある集合住宅が並んでいる。



芦屋市街地から六甲山方面まで、眺望が広がる。随分上の方まで住宅開発が進んでいることが判る。 比較的狭い市域の芦屋だが、様々な住環境があるようだ。



阪神高速道路と海との間に整備されている陽光緑道で、最後のスタンプをゲットする。後は総合公園に戻るだけだ。



ゴールでは、ガラガラ抽選ができる。えらく鐘が鳴らされているが、そんなに当たりが出るものなのかぁ?



と、思いながら、回したガラガラからは紫色の玉が飛び出した。6等賞のQUOカード1000円分をいただく。参加賞のミズノのタオルも嬉しい。それにしても、このスタンプはどこかで見たことがある。スタンプラリーと書いてあるが、ウサギやリスなど、オリジナルなデザインではない。こんなものも既製品があるのだろうか。あるいはレンタルになっているようだ。



イベントにありがちな屋台だけではなく、COCO壱のカレーとか、松屋の牛丼も店を出している。これも、最近よく見る光景だ。イベントの屋台村の景色は、確実に変わりつつあると感じている。



会場内では、消防隊のデモや、音楽イベントなど、様々な催しがある。木に繋がれた大きな犬が音楽に聞き入っている。さすがにセレブの町だ。



途中、ショッピングゾーンでウロウロとしたので、歩行距離は6kmほどになっているが、実質は4km余りといったところ。もっとも阪神芦屋駅との往復を考えれば8km以上は歩いたことになる。


飛鳥の女帝と四神トレジャーラリー

2016年10月29日(土)


なら大和路探訪キャンペーンの一環として開催されている「日本創生の地を巡る 飛鳥の女帝と四神 トレジャーラリー」に出掛ける。ヒントをもとに4つのポイントを巡るのだが、デジタル版とペーパー版があって、ポイントはそれぞれ異なるようだ。



イマイチ、ルールが判らないなかで、取り合えず安心感のあるペーパー版の最初のポイントを目指して、近鉄吉野線の市尾駅にやってきた。初めて降り立つ駅だ。



駅から10分ほどで、ポイントとなる古墳にやってきた。古墳には不似合いなトレジャーラリーの看板がある。ペーパー版では、4つのポイントでキーワードを集めるという仕組みになっているようだ。ちょっと調べれば、ヒントから場所は特定できると思うが、ネタバレにならないよう、古墳名やキーワードにはモザイク処理をしておこう。



この古墳、中の石室も覗けるし、上に登ることもできる。紀伊山地がキレイに見える。未だ10月というのに、とても肌寒い。先々週は半袖で比叡山に登っていたのに、今日は長袖2枚重ねだ。



デジタル版も併せてやっつけてしまうことにする。スマホにアプリをダウンロードすると、「四神をすべて解放せよ」との女帝からの指示が現れる。



ヒントを頼りに、高取町にある、とある神社までテクテク歩き、神殿に向けてスマホをかざすと、画面に朱雀が現れた。なかなか良くできた仕組みだ。スタンプラリーでは、徹底したリアルスタンプ派で、バーチャルスタンプには馴染めないが、このトレジャーラリー関しては、キーワードラリーよりデジタル版の方が面白そうだ。



高取町の田舎町を、壺阪山方面に向けて、ノンビリ歩いていく。なんだか、とても古めかしい、横断注意の人形のようなものが立っている。



壺阪山駅近くの土佐街道。典型的な山城、高取城の城下町になる土佐街道では、かかし巡りの最中。何年か前から、このあたりでは案山子(というには、かなりリアルな人形)が盛んに作られている。この写真に登場しているのは、すべて案山子だ。



神社の神官も案山子。薬屋の行商人も案山子、というように、街道だけではなく、およそ全ての商家には案山子が店内にもいる。人口は減った分、かつて賑やかだった町を案山子が再現している。おそらく人口の何倍もの案山子が、この界隈にいるようだ。皆、いい服を着せてもらっているので、とてもリアルだ。



高取城は、日本100名城のひとつ。日本中の名城を巡り、このスタンプを集めている人は多数いるようだ。



高取町から北へ、明日香村に向けて歩く。何気なく立っているお地蔵さんなどにも、古い言い伝えが伝わっているのではないかと思わせる、とても歴史ある地域の真っただ中を、テクテクと歩いていく。



飛鳥の集落。コスモスがとても美しく咲き誇っている。



デジタル版で青龍を解放したお寺の境内に、赤茶色の郵便ポストが立っている。現役のポストだ。景観に配慮するくらいなら、寺の境内にポストがある必然性から考えるべきだが、どういう経緯で、ここに、この色のポストがあるのだろう・・・。



明日香村の信号機の脇に、「とまれ4分、進め20秒」と書かれた表示がある。う~ん、田舎町とはいえ、4分も待つのは、かなり辛いぞ・・・。



ペーパー版のポイントになっている埋蔵物展示施設の隣の物販店で発見した「飛鳥牛ふん堆肥」。一袋330円が高いのか安いのか、さっぱり判らない。何かの処理を施しているようで牛糞感は無い。明日香って、意外にいろいろな産業があるようだ。



明日香村から、天香具山を横目に見ながら北上して橿原市に入る。



藤原京跡。いつの間にか、朱色の柱の基礎がしっかりと固められている。それにしても、完成形が判らない。飛鳥・藤原を世界遺産に、との活動も展開されているが、飛鳥はともかく、こんな感じで藤原京が世界遺産になれるのだろうか・・・。





橿原市畝傍あたりの飛鳥川沿いは伊勢街道との関係か、古い街並みが多く残っている。建物の時代検証はできないけど、たとえば小房町と今井町では雰囲気がかなり異なる。小房町周辺の旧家は、忍び返しなども充実しているなど、セキュリティが厳重になっているように感じる。



小房町にある祠。小さいながらも、神殿風の祠が並んだミニ神社の様相を呈している。



今井町から橿原神宮に向かって、鬱蒼とした森に囲まれた広い道を南下する。自転車道と歩道がしっかりと分離されているのが嬉しい。飛鳥とか橿原とか、レンタサイクルで観光する人が多いが、自転車道の路面には「ゆっくり」との注意書きが、随所にみられる。



「ようこそ、日本のはじまりへ。」・・・橿原神宮のキャッチコピーのようだ。神宮の周囲に、赤、黄、緑、白など、様々な色の旗が多数はためいている。



橿原神宮内にある深田池。とても大きな池に、鴨が多数飛来してきている。以前買った鳥の餌をあげると、池は大騒ぎになってしまった。鴨だけではなく、鯉も亀も水面に顔を出し、わずかな餌を激しく取り合っていた。



橿原神宮駅で、本日のウォーキングは完了。飛鳥のお寺で赤紫色の郵便ポストを見たばかりだが、ここの駅前には黄色のポストがある。幸せのポスト、というらしい。



ペーパー版では4つのキーワードを集め、デジタル版でも四神を解放できたが、このトレジャーラリーには未だ続きがある。最終ステージは、さらに別な場所に行かなければならないのだが、今日はもう疲れた・・・。「近鉄・阪神・山陽3社沿線クイズ&スタンプラリー」で飛鳥を近々再訪する機会があるはずだ。



大したネタバレにもならないとは思うが、念のためペーパー版、デジタル版、合計8つのポイントに直接触れずに、ブログをまとめたが、歩行ルートだけはアップしておこう。このルートに沿って歩けば8つのポイントを通過するはずだ。



歩行距離は22km。気温的には歩きやすかったはずだが、ひどく疲れてしまった・・・。履きなれた靴のはずだが、足にマメを作ってしまった。

宇治十帖スタンプラリー (2016)

2016年10月23日(日) ②


もう10年ほども、欠かさず参加している宇治十帖スタンプラリーに今年も出掛ける。ウォーキングとしてもよく出来たコースで、主催者のホスピタリティも群を抜いている。個人的には、キング・オブ・スタンプラリーと高く評価しているイベントだ。



朝9時25分頃にJR宇治駅に到着。既に宇治駅前のスタンプポイントには9時半のイベント開始を待つ長蛇の列ができている。参加者が毎年増えているようで、おそらく多くの人たちは毎年このイベントを楽しみにしているリピータだろう。



昨年に続いて、今年も逆回りをする。四国八十八ヶ所でいうところの「逆打ち」だ。も昨年は中途半端な逆打ちだったが、今年は忠実にコースを逆行することとする。 まずは天ヶ瀬に向かう道沿いにある縣神社に向かう。朝も早いうえに、逆打ちなので境内の人は少なく、ワンちゃんがノンビリ拝殿の前を散歩している。



宇治川左岸を遡り、もみじ谷を登って白山神社を目指す。正規の自動車道ではなく、もみじ谷を登っている時点で忠実な逆打ちとは言えないが、渓流に沿った深い緑に囲まれたこの自然道は大のお気に入りなので外せない。



もみじの木が数多く、 頭上も紅葉の葉で覆われている。晩秋ともなると、山全体が赤く染まるのではないかと思われるが、実のところ、紅葉シーズンにはここに来たことがない・・・。今年は特に暑かったせいか、未だ紅葉の兆しさえ感じられない。



白山神社への長い階段。スタンプポイントは階段の下にあるので、順行コースで疲れの溜まった終盤にやってくると、ここでUターンすることもあるんだけど、今日は未だ序盤。元気一杯で階段を上って参拝する。



自動車道で川べりの道に戻り、 再び上流を目指す。かつては車を気にしながら歩いていたこの道も歩道が整備されて随分歩きやすくなった。川側に張り出すように歩道が増設されているが、護岸から生えている木は切ることなく歩道が設置されている。ここまで自然に気を遣うとは、なかなか出来ないことだ。



天ヶ瀬の吊り橋。 何度来てもワクワクする。剛健さを伴うレトロ感、そして微妙な揺れ加減がたまらない。以前は、さらに天ヶ瀬ダムまで歩いていたのだけど、長らく工事のためコースが短縮されている。



吊り橋で宇治川の右岸に渡り、今度は下流に向かって歩き出す。スタンプポイントになっている興聖寺の参道にある石塔が気になる。岩の上に立っているんだけど、いかにも危なっかしい。でも、この形で何百年も経っているのだから、きっと絶妙のバランスが保たれているのだろう。



興聖寺の山門前にある茶筅塚。茶どころ宇治ならではのものだ。



このコースの最高峰、仏徳山に登る。前から下ってくる人が圧倒的多数なので、道を譲ることばかり。もっとも、それがいい感じの息継ぎになって、全く息もあがることなく、頂上まで登りきることができた。



いつものことながら、弁当広場となっている仏徳山のスタンプポイント。風も涼しく、宇治市街や宇治川を見下ろす景色もすばらしい。空には雲が多いが、ウォーキングにはもってこいの日和だ。



仏徳山からは、宇治の平等院もしっかりと見ることができる。入場料を支払わなければ見ることができない鳳凰堂なども遠目ながらも見えるので、ちょっと得した気分になる。



仏徳山を下ってしまうと、後はほぼ平地の街歩きが残るだけ。世界遺産をえらくアピールしえいる宇治上神社や、兎の手水がユニークな宇治神社などを巡り、スタンプの数を着々と増やしていく。



恵心院。恵心僧都がここで説法をしていたそうだ。恵心僧都といえば、先週比叡山で恵心院を訪問したばかり。ここは空海開基の真言宗の寺院だが、天台宗を代表する僧のひとりである恵心僧都がこの寺を再興したという。う~ん、ややこしいぞ。



恵心院の門前にある福寿園の宇治工房。当然といえば当然なんだけど、設置されている自販機は、見事に伊右衛門ばかり。物珍しいのか、写真を撮る人が多数見られた。



そのうちに行こう、と毎年思っている源氏物語ミュージアムは今年も素通り。エントランスで美しい紫色の実をビッシリとつけている「ムラサキシキブ」を撮影するだけで次のスタンプポイント三室戸寺に向かう。



三室戸寺から厳島神社、と勝手知ったる道を進み、スタンプラリーも終盤に入った。厳島神社の奥には、茶畑が広がっている。



宇治といえば、茶団子や抹茶ソフトクリームを販売する店が多く、緑色の団子やソフトクリームの大きな模型を店頭に据えている光景がアチコチに見られるが、いよいよ抹茶パフェの模型も現れた。製作に苦労したのではなかろうか。



お茶と関連したことかどうかは不明だが、電力の鉄塔の多くも緑色をしている。



京阪宇治駅の傍にある、源氏物語第五十帖「東屋」の観音像。良いお顔の観音様だが、傍らの賽銭箱には封印がされて、「賽銭をしても泥棒が持っていくので、賽銭を入れないように」という、何やら寂しい注意書きが貼られていた。



京阪宇治駅。京阪の駅なのに、JRが駅舎の真ん中を突き抜けている。JRの線路が先にあったところに、限られた立地条件のもとで京阪の駅が作られたのだろうが、不思議な光景だ。



宇治橋や平等院のスタンプポイントを次々と回り、21のスタンプを全制覇。昨年と比べて代官所前が、スタンプポイントとしては姿を消している。キング・オブ・スタンプラリーといえど、何故かスタンプポイントは少しずつ減っているようだ。ゴールの中の島では、例年と異なり鵜飼の船が未だ営業中だった。



ゴールポイントでは、宇治茶娘がお出迎えをしてくれた。お茶屋の娘の格好をしているが、宇治の宣伝大使「ちはや姫」が変装しているようだ。



 今年も美しいスタンプがズラリと勢ぞろいした。程よい距離を歩いて、美しいスタンプが揃うと、何とも言えない達成感がある。



完歩の抽選で、橋姫賞をゲット。なんと、毎年スルーしている源氏物語ミュージアムの招待券だ。昨年は早蕨賞で、黄檗寺の招待券も貰った。長い間、末等の絵葉書しか貰えなかったのだが、最近は結構運気が上がっている。



飲食店や土産物屋で賑やかな平等院の参道を通ってJR宇治駅に向かう。昨年までは目にしなかった、抹茶ラーメン、抹茶餃子、抹茶ビール、抹茶たこ焼き・・・などなど、不思議なメニューが随分と増えているようだ。もっとも、あまり美味そうには見えない・・・。



本日の歩行軌跡。コース全長は13.5kmだが、17kmほど歩いたという記録になっている。まあ、アチコチの寄り道やらもあったので、こんなものだろう。



今年も期待を裏切ることのない、良いイベントだった。主催者やボランティアの方々に深く敬意を表したい。