お浄とるりりんスタンプラリー(能勢)

2016年10月10日(祝)


比叡山に登る予定のはずが、昨日のゴルフの疲れからか寝過ごしてしまい、次の土曜日に予定していた豊能郡能勢町で開催中のスタンプラリーに出掛けることとする。浄瑠璃の町、能勢の女子高生キャラクター「お浄」と「るりりん」が失われた能勢三番叟の歌詞を探すという、ややこしい設定のスタンプラリーだ。


 

能勢電の妙見口駅から、2時間ほどに1本しか走っていないバスに飛び乗り、倉垣バス停に到着。ひと山越えれば亀岡というところだ。能勢電もバスも、乗客の大半はハイキング姿。向かう先は歌垣山か妙見山か、10人ほどの団体が倉垣で下車する。気温は16度、ハイキングには絶好とも言える気候になってきた。



さあ、最初のスタンプポイント、住民サービスセンターにやってきた。が、本日休館日だと~~。土日は開館しているというのに、祝日は休館という。いきなりショックだ。扉のガラス越しに、スタンプ台も見えるというのに・・・。



なんとかならんもんかと、ドアの前で長らく呆然と座り込んでいたが、気を取り直して、2つめのスタンプポイントの真如寺を目指して国道477号線を南下する。四日市から鈴鹿を越えて、琵琶湖大橋を渡って、京都の大原、園部を抜けて、大阪の池田市までという、いくつもの道を無理やり繋ぎ合わせたようなルートで、酷道としても有名な道だ。



国道477号から、東に結構な坂道を登ってスタンプポイントの真如寺にやってきた。多くの人が訪問する妙見宮は、この真如寺の仏堂なんだそうで、こちらが本寺らしい。能勢氏中興の祖、頼次が大坂夏の陣から持ち帰った(分捕った?)鐘は、もともとは長岡京の勝竜寺のものなんだそうだ。



なんじゃ、このスタンプは・・・。 3つのスタンプを重ね合わせるものだが、スタンプの大きさに対して、印影となる凸面が僅かしかないため、押しにくいこと、この上ない・・・。



真如寺から次のスタンプポイント野間に向かうため、再び477号線へ。地黄公会堂なるものが現れた。何の説明もないし、文化財にもなっていないようだが、レトロ感ある洒落た建造物だと、周囲を見て回る。



能勢氏の本拠地となった地黄城址。多田源氏の流れを汲み、この地を支配してきた能勢氏だが、頼次の時代に織田に攻められ、明智に組して豊臣に歯向かい流浪の身となるも、ついには徳川の傘下に馳せ参じて、この地に復して7800石を領したとのことだ。



地黄の民家。柿が黄色く色づき、その向こうに瓦葺の家屋や倉が連なっている。日本の原風景のような集落だ。



野間神社。奈良石上神宮の勾玉を遷祀したのが起源で、物部氏との関係が深い土地なんだそうだ。能勢頼次が放逐されていた期間、驚くことに、この地は島津義弘に与えられていたそうで、頼次に替わって荒れた本殿を再建したという。



稲刈りを終えたはずの田に、再び青い稲が成長していて、まるで初夏の風景だ。まさか二期作?と思い、付近の野菜直売所のおばさんに尋ねると、今年は暑いので、自然に生えてきた。屑米にしかならないけど、動物は喜んで食べる、とのこと。大阪のチベットとまで呼ばれる寒冷地のはずだが、これも異常気象のなせる技か。



野間の大ケヤキにやってきた。樹齢は1000年以上、高さ30m、幹周囲は14mという巨木だ。大ケヤキの周囲は、ベンチも充実した寛ぎゾーンになっていて、コーヒーショップが店を出し、弁当を食べる人たちも大勢みられた。



このスタンプラリーは2つに分かれている。ひとつは国道477号沿いの3つのポイントが対象になった「るりりんコース」。能勢街道沿いの3ヶ所が「お浄コース」だ。当然両方回るつもりだが、能勢街道方面には結構な山が立ち塞がっている。



車の走る大回りのルートを嫌い、敢えて山の中に突っ込む。倒木やら蜘蛛の巣に悩ませながら、東へ針路を取る。



この道で大丈夫なのかぁ、と不安に感じていたところ、坂井峠の手前で舗装道に出て、ホッとする。下界には能勢街道沿いの集落を見下ろすことができる。もう大丈夫だ。



山を越えて能勢町の西地区に入ると、お浄とるりりんの露出がさらに高まる。道路沿いの両面看板にも2人が貼り付いている。



お浄コースの最初のスタンプポイントは、道の駅「能勢町観光物産センター」だ。別名が「くりの郷」というだけあって、入口には巨大なクリのオブジェが鎮座している。ここが目的地なのか、ドライブ中の休憩なのかは不明だが、驚くほどの混雑ぶりだ。



センター内では、時折浄瑠璃関連のイベントも行われているらしい。舞台とか招き看板のようなものが設えられている。



昼食抜きでここまで来たが、レストランは超満員だし、パンやおにぎりの類は売っていない。しかし美味しそうなものが沢山あって、ついつい買ってしまった。栗の甘納豆、栗のドレッシング、さらには、さほど暑くもないのに、黒豆もなかアイスまで買ってしまった。隅っこに置いてある栗は、歩いている途中で拾ったものだ。



2つ目のポイントはノセボックス。ってなんだろう、と思っていたが、スーパーマーケットだった。ここでサンドイッチをドッサリ買い、ようやく昼食にありついた。



東地区同様、西地区も山また山。川に沿って能勢街道が走り、篠山に続いている。能勢町というところは、町の周囲が山というのではなく、町の中にも山ばかりで、大きな塊りでの集落はないようだ。



ノセボックスからひと山越えて、最後のスタンプを生涯学習センターでゲット、ゴールの「浄るりシアター」にやってきた。予想を遥かに超える立派な造りで、町のなかでは、群を抜いて大きな施設だ。



お浄コースはコンプリートしたものの、るりりんコースは倉垣の住民サービスセンターが休館だったため未完。お浄のポストカードを参加賞として貰う。運が良ければ能勢町の名産品が当たるらしい。


1時間に1本のバスが出たばかりで、暇を持て余す。 浄るりシアターで時間を潰したいが、なぜかコスプレ写真撮影会が開催中でどうも身の置きどころが無い・・・。



仕方なく、付近をブラブラして数十分を過ごす。浄るりシアターの隣にある町役場。本館や別館を併せても、浄るりシアターの半分ほどの面積もない。



町役場の前には消防署。え~っ、「のせ11」と書かれた消防車だが豊中市消防局の所属になっている。調べると、つい最近まで、能勢には常備消防組織がなく、豊中市に委託して豊中北消防署能勢分署ができたらしい。それにしても、豊中と能勢の間には、豊能町、池田市、箕面市が挟まっているんだけど、どうして豊中なんだろう・・・。



 本日歩いた18kmの軌跡。田舎のことなので、いつものスマホ画面では、施設名などがまるで表示されず、どこなのか、さっぱり分からない。そこでちょっと手間だが、PCで歩行軌跡を描かせたが、標高感以外はやはり分からない・・・。



能勢町の地図をあらためて見てみると、この町の境界の大半は大阪府ではなく、川西市、猪名川町、亀岡市など、他府県と接している。唯一大阪府で境界を接している豊能町とは道路連絡も悪く、両町の関係は思いのほか浅そうだ。