飛鳥の女帝と四神トレジャーラリー

2016年10月29日(土)


なら大和路探訪キャンペーンの一環として開催されている「日本創生の地を巡る 飛鳥の女帝と四神 トレジャーラリー」に出掛ける。ヒントをもとに4つのポイントを巡るのだが、デジタル版とペーパー版があって、ポイントはそれぞれ異なるようだ。



イマイチ、ルールが判らないなかで、取り合えず安心感のあるペーパー版の最初のポイントを目指して、近鉄吉野線の市尾駅にやってきた。初めて降り立つ駅だ。



駅から10分ほどで、ポイントとなる古墳にやってきた。古墳には不似合いなトレジャーラリーの看板がある。ペーパー版では、4つのポイントでキーワードを集めるという仕組みになっているようだ。ちょっと調べれば、ヒントから場所は特定できると思うが、ネタバレにならないよう、古墳名やキーワードにはモザイク処理をしておこう。



この古墳、中の石室も覗けるし、上に登ることもできる。紀伊山地がキレイに見える。未だ10月というのに、とても肌寒い。先々週は半袖で比叡山に登っていたのに、今日は長袖2枚重ねだ。



デジタル版も併せてやっつけてしまうことにする。スマホにアプリをダウンロードすると、「四神をすべて解放せよ」との女帝からの指示が現れる。



ヒントを頼りに、高取町にある、とある神社までテクテク歩き、神殿に向けてスマホをかざすと、画面に朱雀が現れた。なかなか良くできた仕組みだ。スタンプラリーでは、徹底したリアルスタンプ派で、バーチャルスタンプには馴染めないが、このトレジャーラリー関しては、キーワードラリーよりデジタル版の方が面白そうだ。



高取町の田舎町を、壺阪山方面に向けて、ノンビリ歩いていく。なんだか、とても古めかしい、横断注意の人形のようなものが立っている。



壺阪山駅近くの土佐街道。典型的な山城、高取城の城下町になる土佐街道では、かかし巡りの最中。何年か前から、このあたりでは案山子(というには、かなりリアルな人形)が盛んに作られている。この写真に登場しているのは、すべて案山子だ。



神社の神官も案山子。薬屋の行商人も案山子、というように、街道だけではなく、およそ全ての商家には案山子が店内にもいる。人口は減った分、かつて賑やかだった町を案山子が再現している。おそらく人口の何倍もの案山子が、この界隈にいるようだ。皆、いい服を着せてもらっているので、とてもリアルだ。



高取城は、日本100名城のひとつ。日本中の名城を巡り、このスタンプを集めている人は多数いるようだ。



高取町から北へ、明日香村に向けて歩く。何気なく立っているお地蔵さんなどにも、古い言い伝えが伝わっているのではないかと思わせる、とても歴史ある地域の真っただ中を、テクテクと歩いていく。



飛鳥の集落。コスモスがとても美しく咲き誇っている。



デジタル版で青龍を解放したお寺の境内に、赤茶色の郵便ポストが立っている。現役のポストだ。景観に配慮するくらいなら、寺の境内にポストがある必然性から考えるべきだが、どういう経緯で、ここに、この色のポストがあるのだろう・・・。



明日香村の信号機の脇に、「とまれ4分、進め20秒」と書かれた表示がある。う~ん、田舎町とはいえ、4分も待つのは、かなり辛いぞ・・・。



ペーパー版のポイントになっている埋蔵物展示施設の隣の物販店で発見した「飛鳥牛ふん堆肥」。一袋330円が高いのか安いのか、さっぱり判らない。何かの処理を施しているようで牛糞感は無い。明日香って、意外にいろいろな産業があるようだ。



明日香村から、天香具山を横目に見ながら北上して橿原市に入る。



藤原京跡。いつの間にか、朱色の柱の基礎がしっかりと固められている。それにしても、完成形が判らない。飛鳥・藤原を世界遺産に、との活動も展開されているが、飛鳥はともかく、こんな感じで藤原京が世界遺産になれるのだろうか・・・。





橿原市畝傍あたりの飛鳥川沿いは伊勢街道との関係か、古い街並みが多く残っている。建物の時代検証はできないけど、たとえば小房町と今井町では雰囲気がかなり異なる。小房町周辺の旧家は、忍び返しなども充実しているなど、セキュリティが厳重になっているように感じる。



小房町にある祠。小さいながらも、神殿風の祠が並んだミニ神社の様相を呈している。



今井町から橿原神宮に向かって、鬱蒼とした森に囲まれた広い道を南下する。自転車道と歩道がしっかりと分離されているのが嬉しい。飛鳥とか橿原とか、レンタサイクルで観光する人が多いが、自転車道の路面には「ゆっくり」との注意書きが、随所にみられる。



「ようこそ、日本のはじまりへ。」・・・橿原神宮のキャッチコピーのようだ。神宮の周囲に、赤、黄、緑、白など、様々な色の旗が多数はためいている。



橿原神宮内にある深田池。とても大きな池に、鴨が多数飛来してきている。以前買った鳥の餌をあげると、池は大騒ぎになってしまった。鴨だけではなく、鯉も亀も水面に顔を出し、わずかな餌を激しく取り合っていた。



橿原神宮駅で、本日のウォーキングは完了。飛鳥のお寺で赤紫色の郵便ポストを見たばかりだが、ここの駅前には黄色のポストがある。幸せのポスト、というらしい。



ペーパー版では4つのキーワードを集め、デジタル版でも四神を解放できたが、このトレジャーラリーには未だ続きがある。最終ステージは、さらに別な場所に行かなければならないのだが、今日はもう疲れた・・・。「近鉄・阪神・山陽3社沿線クイズ&スタンプラリー」で飛鳥を近々再訪する機会があるはずだ。



大したネタバレにもならないとは思うが、念のためペーパー版、デジタル版、合計8つのポイントに直接触れずに、ブログをまとめたが、歩行ルートだけはアップしておこう。このルートに沿って歩けば8つのポイントを通過するはずだ。



歩行距離は22km。気温的には歩きやすかったはずだが、ひどく疲れてしまった・・・。履きなれた靴のはずだが、足にマメを作ってしまった。