尼崎七福神めぐり(3社沿線スタンプラリー⑤)

2016年12月17日(土)


近鉄・阪神・山陽三社沿線スタンプラリーの2コース目は、「尼崎七福神と商店街めぐり」。近年、短距離化の傾向が著しいこのスタンプラリーだが、このコースも僅か5.8km。まあ、適当に寄り道しながら、歩き回ることにしよう。



阪神の出屋敷駅。やけにピカピカ感のある駅舎だ。この出屋敷駅からスタートして、尼崎駅、大物駅、そしてゴールの杭瀬駅まで、尼崎市内の4つ駅の間にコースは設定されている。



出屋敷駅は、阪神電鉄が導入した新型車両JET-SILVER5700がブルーリボン賞を受賞した記念スタンプラリー後期のスタンプポイントにもなっている。以前全制覇した忍たま乱太郎の尼崎地名スタンプラリーのスタンプと並んで、JET-SILVERのスタンプが設置されている。



な、な、なに~ぃ?、「好評につき賞品は終了となりました」と書かれている。まだ期間終了まで1週間以上もあるというのに・・・。景品のために歩いているのではないのだが、駅名シールと少々ショボかった前期の賞品と異なり、後期のキーホルダーは欲しかったなぁ・・・。



出屋敷駅の東にある貴布禰神社。尼崎七福神めぐりでは福禄寿。関学のアメフト部が甲子園ボウルで優勝するたびに植樹された枝垂れ桜がズラリと並んでいる。



尼崎の寺町にやってきた。何度も歩いているところだが、あらためて門の中を覗いてみると、かなり大規模なお寺が並んでいることが判る。



佐々成政の墓所が法園寺にある。賤ケ岳の戦いで柴田勝家が滅亡した後、反秀吉勢力を結集すべく、領国の越中から浜松まで、冬の北アルプスを越えて徳川家康に直談判をしにいった「さらさら越」の一事のみで、佐々成政贔屓となるのに十分だ。



ちょっと寄り道して、尼崎信用金庫の尼信会館を訪問する。世界のコインのコレクション展示や尼崎城に関する展示がとても興味深い。隣にある世界の貯金箱博物館も再訪。またしても来館記念の貯金箱を頂戴した。



尼崎駅西にある尼崎えびす神社。 線路脇の細長い境内に大きな鳥居が立っている。



境内の公園にあるタコの像。ここの宮司さんの手によるものなのか、古い像などには必ずといっていいほど、ペンキ等で色どりを加えていて、これがなかなかに良い味を出している。



尼崎駅西側にある赤レンガ倉庫。阪神電車の創業時に鉄道に電気を供給した発電所だったところだ。



発電所跡は、列車の整備工場として使用されている。あまり見かけない工事用の車両などが停車している。



江戸時代の尼崎藩の中心となていた尼崎城は、今や跡形もない。最近は城址の公園に石垣や白塀を建てて、少しでも城址の雰囲気を出そうとしているようだ。



天守閣跡の碑が残る尼崎市立文化財収蔵庫。元々は学校だったところを転用している。校舎も校門も、まさに学校そのままだ。



中に入ってみると、昭和の雰囲気がしっかりと残されている。50年前に通っていた小学校も、このような雰囲気だったように記憶している。様々な歴史資料の展示も面白いが、この建物自体の方が興味深い。



映画のロケ地としても利用されるところらしい。ALWAYS三丁目の夕日'64の撮影現場となった教室は今も残されている。



大物駅の西にある「大物くずれ」の戦跡碑。戦国時代初期、兵力も多く連勝を重ねていた細川高国軍が、三好元長・細川春元らに、ここでまさかの、ほぼ全滅大敗を喫した。以前から「大物崩れ」という語感が好きで、結構いろいろと調べたものだ。



三社沿線スタンプラリーのコースとは関係なく、自分なりに考える大物の名所を再訪してまわる。長州藩士山本文之助、通称「残念さん」の墓だ。蛤御門の戦いから敗走の際、捕らえられ、ここで自決するに至った際。「残念、残念」と何度も叫んだそうだ。その後、幕府に反感を持つ民衆の墓参りが絶えなかったという。



大物公園にあるSL。かなり状態の良いものだ。尼崎・大物の間には、明らかに廃線跡と思われるところが見られる。かつての尼崎港線の跡だろう。きっと、そこを走っていた汽車かと思いきや、説明文を読むと、九州や山口あたりを走っていたものを設置したらしい。




杭瀬商店街。「昭和レトロな感じが漂う昔ながらのアーケード」とマップ説明文にはあるが、今や、この種の寒々しい商店街はアチコチで見られる。杭瀬商店街などはいい方で、確かに西側は寂しい雰囲気だが、東側はかなり賑やかだ。



杭瀬駅前にあるタイガースファンが集うと思われる居酒屋。以前より提灯の数が減ったように思うが、相変わらず「呪 讀賣」などという恐ろし気な提灯も見られる。未だに引退して随分経つ赤星の名前が見られる一方で、2014年入団の梅野の提灯が見られる。提灯のチョイスの基準はどうなっているのか、ちょっと気になる。



 ゴールとなっている杭瀬駅。あらためて見ると、ここも、なかなかにお洒落な造りの駅舎となっている。



杭瀬駅でゴールスタンプはゲットしたが、 もともとの計画していたとおり、次の千船駅まで歩く。左門殿川を渡る頃には、まだ16時にもなっていないのに日が陰ってきた。



千船駅まで歩いたのは、 5700系スタンプラリーのスタンプをゲットするため。スタンプを集めても、景品が無いことは判っているのだが、ウォーキングスタンプラリーストの意地のようなものだ。



マップの説明では5.8kmとなっていたが、千船までゴールを延長したり、アチコチ寄り道をしたせいもあってか、スマホの記録では11km強と、ほぼ倍の距離となっていた。