奈良・西の京寺社巡り(3社沿線スタンプラリー②)

2016年12月29日(木) ①


 近鉄・阪神・山陽三社沿線クイズ&スタンプラリーの4コース目は。奈良・西の京の寺社巡り。つい最近、古都祝奈良スタンプラリーで歩いたばかりのところだ。それはいいとしても、3.9kmとは何とも寂しい距離。まあ、奈良風景印スタンプラリー(別途アップ)を兼ねてのウォーキングだからいいようなものだけど。



近鉄西ノ京駅に降り立つ。大和西大寺から橿原線に乗り換えて、到着まで、結構時間が掛かった。ローカル駅ではあるが、薬師寺前ということもあって、タクシーも客待ちしている。



薬師寺。門の中が逆光で全然見えないが、国宝の東塔は大改修中で完成まではまだ3年以上掛かるようだ。まるで塔らしからぬサイコロ状の四角いフェンスに覆われている。



西ノ京駅前で、「がんこ一徹長屋」という気になる案内板を発見したので、寄り道する。筆、茶筅、漆、組紐、一刀彫など、奈良の伝統工芸の工房が集まっている。



 唐招提寺。薬師寺もそうだったが、意外と人が少ない。周囲の土産物屋さんや飲食店も休業しているところもある。世間的には、未だ年末休みに入っていない人が多いのだろうか。



さすがに唐招提寺前の土産物屋さんともなると、観音様のお面など、有り難いものが多く売られているが、埴輪もズラリとならんでいる。土を焼いて作ったと思われるリアルなものとはいえ、2万円以上する埴輪はどれほど売れるのだろうか。



長い歴史の間、風雪に晒されてきたであろう、道案内の石碑や路傍の石仏などが、新しい住宅地の中に立っている。



「田道間守と橘の木」と書かれた説明板がある。 田道間守とは「たじまもり」と読むらしい。垂仁天皇のために不老不死の非時香菓(橘)を求めて東南アジアまで出掛けたんだそうだ。そのため、この辺りには橘の植樹が盛んに行われている。



これが第11代天皇、垂仁天皇の陵墓。実在は明らかではないとされているが、立派な御陵だ。田道間守が橘を持ち帰った時には、既に垂仁天皇は崩御していて、それを悲しんで田道間守はこの御陵の傍で自殺したんだそうだ。




で、垂仁天皇陵の堀に浮かぶ小島に田道間守も葬られたらしい。堀の脇には田道間守塚の遥拝所がある。



阪奈道路を北に渡って、喜光寺へ。行基が東大寺の大仏殿を建てる前に、小さなサイズで試作したのが、ここの金堂だと言われている。



さらに北へ。菅原天満宮にやってきた。北野や大宰府などの天満宮と比べれば随分小ぶりな神社だが、なんと、ここが菅原家発祥の地なんだそうで、これが最も古い天満宮ということになるらしい。



最後は西大寺。もう何度も入っているので、今日は門の写真を撮るだけで失礼した。



近鉄西大寺駅でスタンプを頂戴する。わざわざ高い電車賃を払って、4km弱ほど歩いて帰るコースというのは、いかがなものか。ここからなら、秋篠寺とか平城宮跡とか、いくらでもさらに足を伸ばせることができるのに・・・。



今日のメインディッシュは、この3社沿線スタンプラリーと併行して挑戦している奈良郵便局の風景印スタンプラリー。こちらの方は、まだまだ歩かなければならない。(②に続く)